2020年10月から英国で暮らし始め、ちょうど1年が過ぎました。
コロナ禍の中、半ば強引に渡英を決めたこともあり、最初の半年は「家からほとんど出られないし、こんなことならイギリスにいても日本にいてもあんまり変わらなかったんじゃ…」と思うこともよくありました。
そんなわけで、「1年経った」というより「半年経った」くらいの気持ちでいるのですが、切りも良いのでこの1年の進捗をまとめておこうと思います。
Contents
COVID-19の影響
2020年10月から子どもたちは学校に通い始めたものの、11月から英国は2回目のロックダウンがスタート。
1月からは3回目のロックダウン…てな感じで学校も閉まってしまい、そこからホームスクーリングが開始。つらかった(一言)。
2月の末に学校は再開。そこからようやく生活が落ち着き始めた感じ。
長女(10歳→11歳)
学校の様子
積極的とまでは言えないまでも、そこそこ前向きにイギリスについてきてくれた娘。
でもやっぱり最初は学校に通うだけでヘロヘロ。
オールイングリッシュな学校に通い始めた子どもたち。長女(10)は月火行ったら力尽きて水曜日はお休み。次女(5)は水曜日にがんばって1人で登校し、木曜日に熱を出して早退、金曜日はお休み。そりゃそうだ、大人だって訳の分からない言葉の学校に半日もいたら疲れる。無理せずゆっくり慣れようね。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) October 16, 2020
いかに学校がしんどいか毎日聞き役に徹する私もなかなか辛いもんがあった。
1か月たつとこうなってる。
子どもたちが学校に通い始めておよそ1か月。水曜日か木曜日に力尽きて休むことは多いものの、学校自体を嫌がることはなく通ってくれている。特に10歳の上の子はストレスも大きいだろうに、よくがんばってくれていると思う。無理せずゆっくり慣れて欲しいな。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) November 6, 2020
2か月たつと、休まずに登校できる日が増えたみたいだけど、それでもまだ休んでるみたい。
…と思っていたら、本日長女(10歳)が「今日は学校お休みしたい…」と????まぁそりゃそうだよねぇ。本格的に嫌になってしまわないように自分で距離をはかりながら近づくのは良いことだ。1日ゆっくり休ませよう。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) December 3, 2020
ロックダウン後、学校が再開したあとも1か月に1度ほど休みをとりながら通い続け、夏休みが明けて1つ上の学年になってからは、ほぼ休みなく通えるように。
EALで良いお友達に恵まれたようで、
長女が学校のお友達とWhatsAppで楽しそうにおしゃべりしとる…!びっくり????すごいねぇ、お母さん英語のおしゃべりに入れないと思うし、そもそも会話するお友達もい(悲しいので自主規制)
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) October 9, 2021
「学校も英語もツライ」って去年の今頃は泣いてたのに、良いお友達ができて本当に良かった????
WhatsAppなんかも交換しちゃって、なんか親が心配していたよりうまくやっているみたい。
英語
来る前(年長~小4)は公文で英語を習っていた長女。最終レベルはHⅡ(英検4級レベル)。
日本を離れる直前に高進度学習者賞をとっていたこともあり、本人曰く「もっと英語がうまくしゃべれると思っていた」そう。
もちろん現実はそんなに甘くなく、最初のころは「全然何言ってるかわからない」と泣いて帰ってくることも多かったのですが。
長女の学校にはEALのクラスがあり、そこで少しずつ英語を学び、お友達もできたようです。
文法的に正しいセンテンスで発話はできないけれど、日常的に使う単語やフレーズの丸暗記でコミュニケーションをとっている模様。
→こちらも今後の比較用にポストしておく。長女のEALでの勉強内容。基礎的な文法について学んでいる。 pic.twitter.com/hC1hXLuwK6
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) October 13, 2021
基礎的な文法とはいえ、宿題を持ってこられると結構親も「うーん」って悩むレベル…。
一生懸命勉強しないとあっという間に抜かれて置いていかれそう…がんばろう。
次女(5歳→6歳)
学校の様子
長女ほど休みたいとは言わないものの、とにかく消耗するのか帰ってくると倒れこんでいた。
ロックダウン後、学校が再開したときもこう。
学校から帰ってくると大体こうなってる。久しぶりの登校、がんばったね。1週間お疲れさま。 pic.twitter.com/UCxohKzzvF
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) March 12, 2021
夏休みを過ぎてからは、ここまでダウンすることは減ったけれど、今も友達作りには苦戦している模様。
重い腰を上げて学校のママたちの集まりに参加してきたのだけど(子供を公園に放牧して見守るスタイル)、大人しい11歳より社交的な6歳の方が友達を得るのに苦労している。英語が話せなくて輪から完全に弾かれてる感じ。6歳くらいのほうが容赦ないとこあるよね…11歳は配慮がある。→
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) September 7, 2021
下の子の方が、年が若い分早く溶け込めるかなと思っていた…見通しが甘かった。
1年経った今も、次女には決まった仲の良い子はおらず、その日にかまってくれる子と遊んでいるらしい。
生来勝気な性格なので、英語がわからなくてもサッカークラブに所属してみたりと、あまり弱ったところを見せないのだけれど、学校は楽しいとはいえ、寂しさとか鬱屈した気持ちを抱えているように見える。
来年の4月には日本人補習校に入れるから、そこで新しい友達を見つけつつ、英語力を伸ばして仲間に入れてもらえるよう、親子でがんばろうと思う。
英語
英語はほぼノー勉。日本語もかなりあやしい年齢で渡英した次女。
2か月くらいたつと、ごく初歩的な英語を話すようになっている。
次女(5歳)が、"My dad's car is blue, my mom's car is white."って言った…。すごいねぇ、かーちゃんその構文覚えたの中1だったわ????
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) December 2, 2020
1年経ったけれど、英語はまだまだインプットの時期に見える。
話している言葉はme, can, you, stop, yes, noなどごく限られたもの。
でも本人曰く「周りが言っていることはなんとなくはわかる」そうな。
→今後の参考として先日6歳次女がサンタに書いた手紙を。"Hello, I'm 妹. 妹 and 姉. I'm 妹. You can c'mon my disney rabbit and phone." って書いた模様(うさぎとスマホが欲しいらしい)。滅茶苦茶だけど、英語知識ゼロから1年で英語(らしきもの)を自ら書くようになったことだけでも驚いている。 pic.twitter.com/MnKPliZStB
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) October 3, 2021
紙に書く言葉が、ひらがなだけではなく英語も混じるようになった。
ちょっと気になっているのが、日本語を話すときに「えーと」と考える時間が長くなっていること。
頭の中で英語と日本語がごちゃ混ぜになって、思考しにくいor出てきにくくなっているのかな?と思っている。
ここから言語がどう発達していくんだろう…うまく両方育ててあげられるかな。
私
運転
来た当初、まずは英語が必要だろうと思っていた私。
違った。必要なのは運転技術であった。
イギリスに来るにあたり、一番勉強しなくてはならないのは英語だな!と思っていましたが、違いました…運転…教習所を出て以来まともにハンドルを握っていない、20年もののペーパードライバーだという自覚が…あまりに足らなかった…。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) October 5, 2020
教習所を出て以来マトモに運転していなかったツケは大きかった。
一応日本で1回だけペーパードライバー講習はやってきたの…やってきたけど完全に付け焼刃でしかなかったわ…。
あまりに運転怖すぎてイギリス版初心者マークつけてる。
同じ駐妻の奥様方からも「そんなマークをつけて学校の送迎している人はいないわよ」と言われたし、夫からも笑われたけれど、命以上に尊いものなどない。
今のところ、このマークなかなか威力を発揮していて、道を譲ってもらえたり入れやすい駐車場を案内されたりしている。
さて運転を始めて2か月、まだ落ち込んでいる。
20年ぶりに運転を再開して約2か月、一向に慣れず落ち込んでいる…。子どもの夕方のお迎えが一番辛く、夕方→夜間で見えにくい、車&歩行者&自転車多い、大きなランダバウト&信号あり、路駐&対向車多い場所の通過が必要(これが一番嫌)で往復1時間。ストレスなく迎えに行ける日は遠い。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) December 4, 2020
9か月たってやっとちょっと前向きに。
用事があってあまり慣れない道を運転したのだけど、今日はお天気が良くて道路横の緑がキラキラしていて、少しだけ、運転楽しいかも????と思えた。泣きながら運転していたときと比べるとちょっぴり成長したかも(Pマークは絶対はがさないけど????)
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) June 8, 2021
10か月ごろには高速にも乗る。
お友達に誘ってもらったので、ちびっ子たちを連れて遊び場まで往復1時間運転してきた????高速に乗るのは2回目、行きは肩ガチガチだったけど????帰り道のややこしさ満点のランナバウトを越えてからはリラックスできました。少しずつ上達してるじゃないか、えらいぞ私!
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) July 5, 2021
1年経った今は、ロンドンにある子どもの補習校にも車で行けるようになった。
とはいえ、未だに運転前はお腹が痛いし、できればあんまり長距離は運転したくないし、ナビに逆らって臨機応変に対応する、もできない。
駐車も車線変更もまだまだな感じなので、ここから半年で上達していきたいところです。
気持ちの変化
最初はとにかく忙しくてバタバタしてるんだけど、案の定少し落ち着いた3か月ころにドーンと落ちた。
私は夫のキャリアや人生に配慮して今はサポート役に徹しているけれど、サポート役になりたかったわけではないし、キャリアを諦めたわけでもないから、サポートするのが当然と思われたり、私の人生について夫はあまり考えなかったりする(もしくは「いいね、俺は手伝えないけど!」)の、そこそこツラい。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) December 19, 2020
冬の暗さも相まって精神的にここが一番きつかった気がする。
ロックダウンで人にも会えない、なんなら外出もはばかられる、この時点で1回も外食したことない、日本に帰るのなんて絶対無理!みたいな時期だったし、英語を勉強しようにも子どもたちはまだ学校に慣れておらずフルサポートが必要で…と、ストレスたまりまくってた時期ですね…。
パニック発作が起きたり、夜間の歯ぎしりで口の中にいっぱい傷ができたりしてました。
未だにイギリスに住んでいるという実感が薄いのはなぜなんだろう。まだ精神的に落ち着いていないのか、コロナの影響で外出が最小限なせいなのか、住んでいるところが田舎だからなのか。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) December 23, 2020
このツイートも、ちょっと精神的にふわふわしてる感じがする。
今もだけど、本当に心の支えはツイッターでした…。
在英アカウントの皆さまのお役立ち情報はもちろん、各国にいらっしゃる駐妻(夫)さんのツイートを読み漁っては、「皆あちこちでがんばってるんだなぁ、私だけじゃないよなぁ」って一方的な仲間意識を持って、なんとか自分を支えていた感じ。
年が明けて、学校はクローズ。
ホームスクーリングは本当に悪夢だった。二度とやりたくない…。
学校も先生方もホームスクーリングに慣れてきたのか、課題が増えてきた。おかげで昨日から8時~16時はほぼ自分のことはできず、子どもたちのサポートオンリー。英語の勉強はいつできるようになるのか…、もうこういう状況だし当面はやむなしと腹をくくって諦めた方がストレス少なくてすむかな????
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) January 13, 2021
本当は年明けから英語の勉強を始めたかったんだけど、こりゃ私の精神がもたないなと思って自分のことは諦めた。
この時期は子どものサポート以外は、ゲームしたりテレビ見たりツイッター散策したりしかしていない。結果こうなる。
子どもの面倒を見たら終わる毎日の中、駐在妻あるある病の1つ「なんで私ここにいるのかしら」の発作と、「いや今が特殊な時期なだけだ、深く考えたら負けだ腹をくくれ」という気分が交互にやってくる…。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) February 2, 2021
でも「もう他のことはやるまい」って腹をくくって良かったと思う。
自分のことに手を出そうとしてたら、多分精神的に完全にダウンしていたと思うので。人間待つことも大事。
ホームスクーリングのサポートにほとほと疲れ果て、やってられっかとスマホとswitchに新しいゲームを投入し、ゲーム中は筋トレと柔軟をするという習慣をなぜか確立し、せっかくだからとゲームは英語でやることにした。大丈夫よ私、こんな毎日だけど多分地味に前進はしている。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) February 11, 2021
もがいてる感じがすごいする…健気ですね(自分で言う)。
子どもたちの学校始まった!去年はちょこっと通ってすぐロックダウンだったから、今日は疲れて帰ってくるかなと思ったけれど、先生たちも初日ということで遊び中心にしてくれたのか、「楽しかった????」って帰ってきてくれたので良かった✨
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) March 8, 2021
3月に学校が再開されて、一気に気分も晴れるか…と思いきや、わが身を振り返る時間ができたことで、最初は落ち込んだりしている。
どういうわけだか最近「若いころもっと〇〇しておけば良かった」と落ち込んでいるので、アラフォーから全く新しいことを始めて成功(成功の定義はなんでもOK)なさった方のお話が聞きたい…。ご自身でも、ご友人でも、有名人でも構わないので、何かエピソードをご存じの方はぜひ教えてください…!!
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) March 17, 2021
明るめのトーンで書いちゃいるけど、この時期自分の英語と運転のできなさにベソベソ毎日泣いていた気がする。
ロックダウン開けにお会いした駐妻さんたちが、皆英語も運転も申し分ない方だったせいか、ものすっごい劣等感をおぼえてしまったのですよね…。
この時期「40歳も目前の年齢のくせに、あれもできない、これもできない、私なにやって来たんだろう」ってかなりしょんぼりしておりました。
高校時代、諸々思い悩んでいた私に当時40代半ばだった友人が「女は40歳で一度死ぬと思いなさい。40歳までと思えば全力で生きられるでしょう。40歳を過ぎたら2度目の人生だと思いなさい。きっと好きなように生きられる」と教えてくれた。40歳まであと1年ほど。この言葉を最近毎日のように思い出す。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) March 29, 2021
それで、この言葉を思い出して、噛みしめて、今も「40歳で私は1回死ぬんだ」と思いながら生きている。
40歳になったら2回目の人生。できるだけイージーモードにするために、今英語も運転もがんばろう。
そう思うようになってから、ずいぶん気持ちが前向きになりました。
3月からオンラインの英語学習をスタートしたこともあって、4月ごろから気持ちはそこそこ安定、今に至ります。
そして1年が経つ頃。
今朝、庭に向かう窓を開けたときに「今日は空気がきれいで気持ちがいいなぁ、外国にいるみたい」と思ったので、私はきっとイギリスの生活になじんだのだろう。
— 青海 光(Aomi Hikari) ???????? (@Aomi_Hikari) September 1, 2021
この経過を見ると、典型的な駐妻らしい心の動きというか。
最初の3か月:とにかく生活に慣れるので忙しい
次の3か月:諸々の疲れも出てどっと落ち込む
次の3か月:どうにかしようと手探りの毎日が続く
次の3か月:生活パターンが安定してきて少し落ち着く
やっぱり新しい生活に慣れるまで、1年くらいは必要だなぁと思うのです。
英語
…についてはちょっと長くなりそうなので、以下の別記事にまとめました。
1年の総まとめ
ほぼ来年の自分が振り返るときのためにまとめたこの1年、どなたかの参考になれば幸いです…。
1年過ごして思ったけど、どの国に行こうとどんな事情で来ていようと、やっぱり引っ越して生きる場所を変えるのは大変。
最初の1年くらいの目標は、皆「家族全員心身を大事に」でいいと思う…何かを成そうとするのは生活が整ってからでも遅くない。
(赴任期間が短期だとわかっている場合はそうもいかないと思うのだけれど)
幸いなことにコロナの状況も少しずつ落ち着いてきたように見えるので、これから少しアクティブに活動できるといいなと思っています。