イギリスの歯医者に定期検診で行ってきました!



仕事の忙しさ→引っ越しの忙しさ→新生活立ち上げの忙しさに追われて、すっかりブログの更新をおろそかにしてしまいました。

新型コロナの影響で紆余曲折ありましたが、2020年9月末日にどうにかこうにかイギリスへの渡航がかない、現在は2回目の駐妻生活をおくっています。

インド時代に比べれば、モノは豊富ですし移動のためにドライバーを頼む必要もない(ただし車の購入は自腹、運転も当然自分でやらねばなない)という点ではすごく楽です。が、その分「会社はサポートせぇへんので自分でやりいやー」の範囲がインド時代よりも広くて、こちらに着いてからは諸々の手続きに時間を割いていました。

このあたりの話はまたいずれ機会があればブログにするとして、今回は、昨日行ったばかりの「イギリスの歯医者さん」がどんな感じだったのか、記憶の新しいうちに書き留めておこうと思います。

実際に私が使った英会話や文例も載せておきます。ちなみに当方の英語レベルはTOEIC600点台です。「細部は聞き取れないが簡単な構文なら聞けるし話せる」って感じですね。そのため、ここに掲載している英語も間違いや不自然さがあるかもしれないのでご了承ください。なお、「こういう言い回しが正しい(自然)ですよ!」というご指摘は大歓迎なので、コメント欄やツイッターなどでぜひ教えてください!

イギリスの歯科制度

まずイギリスで歯医者さんにかかる場合、「NHS」もしくは「プライベート」どちらで診察を受けるか決める必要があります。

NHS (National Health Service) は、イギリス政府が運営する国民保険サービスです。基本的に、6か月以上イギリスに滞在できるビザを持ってれば加入できます。

料金を比べてみましょう。一般的な定期検診であれば、NHSを使うと料金はどの病院でも£22.7(19歳未満の子どもは無料)、プライベートの場合は歯科医院によって異なりますが、初診&レントゲンで£70~100くらいでしょうか。

じゃあNHS使った方がお得じゃない、となるのですが、ここにいくつか問題が。

・プライベートのみ受け付け、という歯科も多い

・NHSを受け付けていても登録に時間がかかることがある

・NHSだと予約がとりにくいことがある

・治療の場合、NHSだと質が低いという場合もあるそうな

三度の飯よりお得が好きな私でございますが、

・歩いて行ける範囲にNHSを受け付けている歯医者がない

・車でちょっと行けばNHSを受け付けている歯科がある。が、平日の17時までしかやってない(平日の子どもの帰宅時間は16:30…連れていけない)

という理由で、徒歩10分ほどのプライベート歯科を予約することにしました。

予約を取ろう!

さてかっこよく電話で予約をしたかと言えばそうではなく、私が行った歯科医はオンラインで予約がとれるので安心でございました。次回予約を歯科医院でしてきたので、予約に関する英語は後半にて!

私が予約したところは料金が前払い(オンラインでクレジットカード支払い)だったのですが、これは一般的というわけではなさそう。キャンセルはできるのだと思うのですが、大きな額を事前に支払わなければならないので、なんだかドキドキしました…。

ちなみに、オンラインで簡単な問診表記入がありました。質問と私の回答はこんな感じ。

Are you a new patient? – If so, how did you first hear about our practice? Please provide details.(どこでこの歯科医院知ったん?)

私の回答→on your website(ホームページ見たで)

Are you a new patient? – If so how long is it since you last visited a dentist?(前はいつ歯科医院に行ったん?)

私の回答→3 months ago(3か月前やで)

Are you a new patient? Please could you state your occupation or if a child which school you attend?(職業何なん?)

私の回答→housewife(主婦やで)

Do you have a GP (Medical Doctor)? (GP(担当医)決めてはる?)

私の回答→YES. xxxxxx clinic(はい。xxxx病院です)

それから新型コロナの影響で、数日前に「咳や熱はないか」「家族に新型コロナで陽性になった人はいないか」みたいな質問がオンラインで届きました。こちらはひたすらNOを選ぶだけでした。

診察に行こう!

3-1 受付

さて診察当日。予約時間の2時間前くらいからソワソワウロウロしておりましたが(たかが歯科検診にこの体たらくであります)、腹をくくって歯科医へ。ホームページで事前に見ていましたが、比較的新しめの歯医者さんで、建物もモダンです。

新型コロナの影響で、受付はピンポーンで開けてもらう形式。私が行ったところは、看護師さんが受付係さんも兼ねておられました。その時の会話はこんな感じ。

Hi!(こんちゃ!)

Hello. I have an appointment for checking up at 4:30. My name is Hikari Aomi.

(こ…こんにちは…。4時半に検診の予約を取ってた青海でございます)

OK! Please have a seat!(おっけー!じゃ、そこに座って待ってて)

ふれんどりぃなお姉さんに言われ、コートを脱いで座ります。日本みたいに紙の問診表への記入を求められることはございませんでした。

ちなみに、前の患者さんとおぼしき方は結構長いことお姉さんとお話をしておられました。私の英語力では詳細はわかりませんでしたが、どうもその患者さんは料金に納得がいかないのか、一部の治療だかメンテナンスだかを近所の別の歯科医でやってもらうようで。「わかったわー、そしたら聞いてみるね!」とお姉さんはその場で電話をかけて別の歯科医のアポを取ってあげていました。えっ、そういうもんなの??

3-2 カウンセリング

5分ほど待っていると、奥から先生が登場。「こちらへどうぞ~」とカウンセリングルームに通されました。

ハローからのナイストゥミーチューで無難な自己紹介が終わり、先生から最初の質問。

“What brings you here today?”

これ、私のように純ドメで英語を習ってきた者は一瞬面食らいませんか…。私も頭の中で「今日は何持ってきたの?」と翻訳してしまい、数秒止まりました。

が、先日歯磨きをしながらなんとなく見ていた英会話系のYouTubeで、「そういえばこれって『今日はどうしました?』の病院の決まり文句だって言ってなかったっけ」と思い出し、

”For the past ten days, my upper gums have been tingling. I had bleeding and pain from my gums when I brushed my teeth, but it is better now. “

(10日前から上の歯茎がチクチクします。最初は歯磨きをすると出血と痛みがありましたが、今は少し良くなりました)

と、事前に準備していた文面をしゃべりました。伝わりました。ありがとうYouTube…!

ちなみに「ちくちくする感じ」を伝えたくてtinglingって言ったのですが、この後先生はずっと「sensitive(敏感になっている)」という単語を使われていたので、”My gums are sensitive.”とかの方が良いのかもしれないです。

その他に聞かれたこととしては、

・歯ブラシは電動?手動?

・歯磨き粉は何使ってる?

・歯ブラシ以外で使っているアイテム(フロスなど)はある?

・前に歯医者に行ったのはいつ? それは定期検診で行ったの?クリーニング?

・他に何か気になっていることはある?

くらいでしょうか。歯ブラシは”electric brush(電動歯ブラシですぅ)”で答えられたんですが、歯磨き粉はごく一般的な日本で買ったタイプだったのでどう答えればいいのかよくわからず、”Well…, I bought it in Japan…(う、うーんと、日本で買ったもので…)”とゴニョゴニョしていたら”Oh, OK!”と微笑まれました。

3-3 診察

診察室に移動して、いよいよ診察! こちらでは個室が一般的だそうです。

目の保護のために黄色い眼鏡を装着。お口を開けて先生がチェックし、衛生士さんがカルテに内容を書き込んでいく、というのは日本と同じ。

日本ではレントゲン(X-ray)は別の部屋に移動して、さらに防護服を着用しての撮影でしたが、こちらでは同じ部屋のまま。特に防護服とかもなかったですが、歯の一部だけの撮影だから大丈夫さって感じなのかしらん。

それから口の中にスキャン機器みたいのを突っ込んで、歯の3D画像みたいのも撮ってくれました。「この歯茎がちょっとはれてたよー」とか、3D画像を見ながら教えてくれるのでとてもわかりやすかったです。

診察では、「歯茎がちょっとはれてるけど、sensitive用の歯磨き粉でみがけばよくなると思うわ。あとは特に問題なさそうよ」ってことで、あまり会話っぽい会話もなかったかな…。少しステインがついているので、ハイジニスト(歯科衛生士)さんの予約をとってね、と言われました。

あ、虫歯がないかとても不安だったので、”No cavity?(虫歯ない?)”と聞いたら、「なかったわよ!あら、そんなに心配だったの?」と微笑まれました。

3-4 次回予約

てなわけで受付に戻り、特に追加徴収もなく次回の衛生士さんの予約であります。

“How about 9:30 on Thursday?” (木曜日の9:30はどう?)

みたいな感じで候補を言われるので、ダメならこちらから”How about on Saturday?”(土曜日じゃだめ?)とHow aboutの攻防を繰り広げればなんとかなると思います。

ちなみに私は子どもの分のチェックアップもついでに予約したかったので(電話怖い)、

“Could I have an appointment for my child’s checkup?”(子どもの分の定期検診の予約はできますか)

とたずねて、こちらも予約を取りました。

あ、ちなみにこの時、子どもの誕生日を教えてと言われて見事にまごつきましたので、(2010年ってtwenty-tenで通じる??って動揺してしまった)、予約する人の誕生日はすらっと言えるようにしておいた方が良いかと。。

結局のところ予防が一番です

ガッチガチに緊張していたので、優しい先生と衛生士さんで本当に良かったです。

とはいえ、治療がうまいのかどうかは今のところわからないですし、できることなら治療そのものを避けたいもの。

歯磨きをこまめにして、今後とも予防に努めたいと思っております。