*こちらの記事は、旧サイト「みんなの和装オンライン」からの移管記事となります。
2022年の年末にクルーズ船に乗船してきました。ファミリー向けのカジュアルな客船でしたが、せっかくなのでお着物持参で行くことに。1週間ほどの船旅に、持っていって良かったもの・いらなかったもの・持っていけば良かったと思ったものをご紹介します。
Contents
持っていって良かったもの
ポリのお着物&帯
クルーズ船内、何かと飲食しているタイミングが多いのです。朝・昼・晩の三食はもとより、ティータイムがあり、お酒を飲む時間があり、四六時中飲み食いしているといっても過言ではないくらい…。
メインダイニングはビッフェのことが多いので、特に混雑しているときは、すれ違う人のお料理が着物についてしまう可能性もあります。
そんなわけなので、着物は絶対洗えるものがオススメです。船内で手洗いしても汚れが落ちやすく、乾きやすいポリのお着物&帯はとっても安心感がありました。
ビッフェスタイルに対応できる装備
上記の通りメインダイニングはビッフェスタイルなので、着物でも食べやすいような装備があると便利です。
「着物でビッフェ」については、以前私がTwitterでお尋ねしたときにたくさんの方が英知を寄せてくださったので、こちらのツイートが参考になるかと思います。
ちなみに私はきもの阿波和さんの「和装レースコート」を持っていきました。
ホームコートって基本的には家着用でお外で着るものじゃないみたいなんですが、外国船だし、まさか着物警察もいないだろうし、いいかなって…。
こちらの和装レースコートは、
- 割烹着よりも家感が少なく
- 華やかさもあり
- 袖も着物の前部分も守れて
- しわにならず小さく畳める
という点で、ビッフェで大活躍でした。
あとこれを着るとちょっと着物感が薄れるので、周りの人の目からやや隠れられるのも絶妙に良かったです。食事中はあんまり目立ちたくはない。
和装でも持てるショルダーバッグ
船内は基本的にクルーズカード1枚持っていれば何でもできるんですが(部屋のルームキー兼支払い用)、飲み食いする場面が多いのでハンカチ&ティッシュ、あとはスマホ(船内のイベントが専用のアプリで確認できる)が入る小さなバッグがあると大変便利です。
しょちゅうビッフェ(ほぼ常時開いてる)に行っていたので、両手が自由になるショルダーバッグを持参したのは大正解でした。
私は立派なOTAKUなので、こちらの刀剣乱舞の財布ショルダー(歌仙兼定)をお供に連れていきました。
本当に便利でございました。開けたらクルーズカードがすぐ出せるし、ハンカチもティッシュもスマホも入るし、大きさも絶妙で常時身に着けていても邪魔にならない。
もともとこちらのお財布は、サンスター文具さんが出しているCOWMO(カウモ)という財布ショルダーなのですが、オタクの方でなくとも大変便利なのでオススメしたい…!
私、飛行機のチケットとか大事なものを「本当に持ってる??」って何回も確認してしまうタイプなのですが、これだと透明の見えるところに入れておけるし、増えがちなカード類も取り出しやすいし、ジッパーのところに鍵とか大事なものも入れておけるしで、旅行時はいつも持ち歩いております。
何より刀剣乱舞モデルは着物に合うので、「ゲーム知らんがな」という方もぜひチェックしてみて欲しいです!刀の紋しか入ってないからパッと見ゲームだとはわからんです!(アピールの圧が強い)
いらなかったもの
羽織
真冬のクルーズだったので船内もソコソコ寒いかなーと羽織を持っていったんですが、船内、かなり暖かったので全然使いませんでした。デッキに出ればもちろん寒いですが、そもそも寒すぎてデッキで過ごすことも少なかったので…。
羽織1着分、別の長着持って行けば良かったなぁとやや後悔。
防寒具
これも上と同じ理由ですが、着物の下に着こむヒートテックとかタイツとかも不要でした。
防寒具として持っていくなら和洋兼用できるショールが便利かも。
次回持っていきたいもの
果たして次回があるのかどうかわからないですが、もしまた乗船できるなら持っていきたいものも上げておきます!
替えのお着物
今回は長着・羽織・帯を全部1つずつ持っていったんですが、着物、とっても人気がありましてね…。船内ではたくさんの方にお声をかけて頂いて、「一緒に写真撮っていい?」って頼まれたのです。
汚れが気にならないかなと黒地の着物を持っていったんですが、「クリスマスの夜はクリスマス用の着物を着るのかい?そのときも一緒に写真を撮って欲しいなぁ!」なんて言われて、それを用意しなかったのもったいなかったなーと思ったり。
次回1週間のクルーズに乗るなら、華やかなもの&シックなもの、礼装寄り&カジュアル寄り、みたいな感じで2パターンは持っていきたいな。
ここぞとばかりの派手なお着物
結婚式シーズンが終わると、気合い入れておでかけする機会って少ないと思うのです。
が、クルーズ船のフォーマルディはキメキメが許される絶好の機会。私が乗船したのはカジュアル船だったので、フォーマルディも「短パン・サンダルじゃなきゃいいよ」くらいの緩さでしたが、それでもクリスマスの日にはドレス&タキシードの紳士淑女がいっぱいいらっしゃいました。
普段着用のカジュアル着物しか持っていなかったんですが、その昔結婚式参列時によく着ていた付け下げ(ちょっといいポリ着物)、持っていけば良かったと後悔…。着るタイミングが無くてもう10年近くタンスのこやし状態なので。
「汚れても良い服」であることとの兼ね合いはあるんですが、礼装過ぎる・派手過ぎる等の理由で着にくい着物をクルーズ船のパーティで活用するのは良いアイデアだと思います。
*2023/9/9追記:こちらの派手柄&洗えるお着物を買いました。お値段なんと2,000円!(執筆当時)
レース羽織
上でも書いたのですが船内はかなり暖かいので、お散歩するとき用にレース羽織を持っていけば良かったなと思いました。
着物だけ(帯付き)でも全然かまわないんですが、これもまた上で書いた通り船内は飲み食いする場所がたくさんあるので、万が一の汚れ防止という意味でも持っていってたら安心感があっただろうなぁと。
草履
揺れたら危ないかな?と今回は草履でなくブーツを持っていったんですが、フォーマルディにはピンヒールの方もちらほらいらっしゃったので、パーティ用に草履があっても良かったなと。
大型客船、船内をかなり歩くことになるので、歩きやすい草履を次回は持っていこうかな。
*2023/9/9追記:こちらの「はなぞうり」を買いました。歩きやすくて、軽くて、濡れても大丈夫だったので愛用しています。
浴衣
これは完全に個人の趣味ですが、船内にあるプールから上がって部屋に戻るとき、部屋備え付けのバスローブではなく、浴衣を羽織って帰ったらクールだったろうなと思った次第。
船内のプールは海の水(塩水)の場合もあるので、大事な浴衣はやめておいた方がいいと思いますが、もう着なくなった浴衣とか、着丈の短いリサイクル浴衣を安くゲットしておくとかして、プール上がりにさっと羽織ったら格好いいんじゃないかしら…。
次回も「着物でクルーズ」してみたい!
部屋には大きな姿見もあって着付けに困ることはなく、多くの方に喜んでもらえて、着物でクルーズ旅はとっても楽しかったです。
ちなみに乗船のお値段も、カジュアルな外国船ということもあり、三食&ホテル&移動費込と思えば手頃な値段で乗船できたなぁという印象です。
また機会があれば、次回も着物でクルーズ旅に出てみようと思います!