幼児向け通信教育をいろいろ試してみました!



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昨日行ったママサークルのヨガでしっかり筋肉痛になった青海です。もう今日一日オードリーの春日みたいな姿勢で悠々と歩くしかない(*_*; でも翌日筋肉痛が来るってことはまだ若いよね!うん、思い込むことは自由。

通信の幼児教育ってどうなの

どこから個人情報が流れていくのか、子どもが産まれるとあちこちから届く幼児向け通信講座の広告…。特に初めての子どもの幼稚園入園前あたりは、「幼稚園に入るまでに何ができるようになっておけばいいのかしら、できないと幼稚園になじめないのではないかしら」と何かしらの講座を検討する方も多いのではないでしょうか。子育てに常に自信がない青海は、案の定あちこちの広告を見ては、あれがいいか、これがいいかとあっちこっち資料請求をして試しておりました。そこで代表的な3つの通信講座について試してみた感想を書いてみたいと思います。

Z会幼児コース

最初に資料請求をし、半年ほど続けていたのがZ会幼児コースでした。何で最初が一番ベタ(と思われる)こどもちゃれんじでなくってZ会なのと思われるかもしれません。私自身はチャレンジにお世話になった身でして、小学校から高校までずっとチャレンジをやっていたのですね。当時からすごくわかりやすい教材で満足していたのですが、一方でZ会に対する並々ならぬ憧れみたいなのがありましてね。完全に私の思い込みですが、学生時代、私の頭の中には「チャレンジをやっている子は普通の子、頭の良い子はZ会をやっている」っていう意識が強かったのです(当時Z会が「東大合格者の2人に1人はZ会の子」という内容の宣伝をガンガンやっていたためと思われます)。教材の作りにしても、カラフルでキャラクターを多用していたチャレンジに対し、Z会の方が文字数も多く色味も抑え目で大人っぽく、かつ「お勉強色」が強かった印象があります。

ウチの子あえてのZ会カコイイ!ヽ(*´∀`)ノ」という妙ちきりんな親の思い込みで始まったZ会幼児コース。子どもの「あと伸び」をサポートするというのが主軸のテーマで、親が一緒になっていろいろやってあげないといけないというところに特色があります。親と一緒にクッキングをしましょうとか、虫とりにいきましょうとか、○○を作りましょうとか、テキストに書いてあるわけで、書いてある以上子どもに催促されるわけで…。ええ、ご想像の通り、親の方が根を上げました。

逆に親ががっつり付き合えるという方、あとは学習能力が高く勉強が得意なお子さんの場合は、Z会オススメです。一学年上の教材を飛び級で取り寄せることもできるので、教材が簡単すぎるという場合にも対応できます。

ドラゼミ幼児コース



さてZ会に変わるものということで、当時長女はドラえもんにハマっていたので、ドラゼミを検討することにしました。無料教材を取り寄せてみたところ、長女は楽しそうに問題集をやり、DVDを観ていましたが、続けたいかと聞くと答えはNO(あ、当時長女は年少さんでした)。何でまたと聞いたら「ドラえもんを観るなら普通にTVでがいい」とのこと。…うん、まぁ、そうね。

長女のテンションが超上がるというならドラゼミいいかなーと思いましたが、意外とウケなかったのでこちらは資料請求を試すだけで終わりました。

やっぱりこどもちゃれんじ

ベネッセ「こどもちゃれんじEnglish」

ってことで、子どものリクエストもあり、こどもちゃれんじをすることになりましたよ。「子どものリクエストがあったんなら最初からちゃれんじにしとけよ!」というツッコミが入りそうですが、だってなんか悔しかったんだもん…。しょっちゅう届く付録たっぷりのダイレクトメール、子どもが釘付けになるDVD、あからさまにその広告戦略にのっかるなんて、何かに負けたような気になるじゃないですか。いえ、実際負けたんですが。

子どもの食いつきはぴか一で、オモチャなども遊び方をDVDで説明してくれるので、親はとても楽です。お勉強的な要素も入ってはいますが、幼児向けは生活のマナーとか優しさとか、道徳の教科書みたいな内容が他の通信講座よりは多い印象です。

特にトイレトレーニングの時期にもらえるオモチャ類は、ママたちの間でもすごく評判が良かったです。DVDにオモチャにテキストにポスターにと、これでもかとトイレに行くことの楽しさを伝えてくれたので、我が家の長女も親が拍子抜けするくらいあっさりトイレトレーニングが終わりました(無論いつ始めるのかなどによって個人差はあると思いますが)。そんでもってトイレトレーニングが終わっても、しまじろうがトイレに行くオモチャで壊れるまで遊んでおりました(壊れた時は本当に寂しそうでした。。)。

ただ、この道徳的な部分についてなんですが。確かに長女はしまじろうに「ごめんなさい」とか「かーしーてー」とかを習い、日本的集団行動に必要なルールが身に着いたように思います。が、長女が年長児になった今、ママ友とは「しまじろうの弊害」について話をすることが増えました。というのも、こどもちゃれんじでは「かーしーてー」と頼んだら、キャラクターたちはいろいろ迷いつつも最終的に必ず「いーいーよー」といってオモチャを渡すわけです。でも現実ってそうじゃないじゃないですか。絶対貸さない子もいれば、泣き出す子、逃げ出す子、いろいろです。けれどちゃれんじを習ってきた子たちは、「かーしーてー、ときたら、いーいーよーって言わなくちゃいけないんだぞ、なんだあいつ!」と怒ってしまったり、いーいーよー、という返事しか想定していないので、それ以上どうしていいかわからず、親のところに「かーしーて、って言ったのに、いーいーよって言ってくれないー!」と言いにきてしまったりするわけです。

良くも悪くも、こどもちゃれんじの道徳的な内容については「(大人から見た)良い子の見本」が描かれている気がします。ここで描かれているようなしまじろうのような子であれば、親も楽だし、集団生活をする上でも楽だと思いますし、大勢に向けての教育本である以上、こう描かざるを得ないとも思います。が、子どもを年長児になるまで育ててみて、今自分が遊びたいと思っているならオモチャは無理に貸さなくてもいいんじゃないか?と思うようになってきました。だって今まさに自分はこれで遊びたいんだし、思いやりはもちろん大事ですが、自分の気持ちを犠牲にしてまで「どうぞ」する必要はないんじゃないでしょうか。大人になったら、「どうぞ」しない子の方が案外好きなことを好きなようにやって、幸せに生きてたりしないですか。

日本的集団生活をおくる上では、「かーしーてー」に対して「いーいーよー」と言える、コミュニケーションを円滑にするための手段を適宜使えるようになっておく必要があると思うけれど、それよりも「貸せないけれどその理由を明確に相手に伝わるように思いやりをもってプレゼンし、今は諦めて頂くよう説得できる能力」とか「貸せないと言われたけれど、そこでめげず落ち込まず諦めず、貸して頂けるよう条件を提示したり代替の利益を提示したりして交渉できる能力」とか「なるほど、今あなたはそちらを使いたいわけですねその気持ち尊重しますと、すぱっと気分を切り替えて別のことで楽しめる能力」とかを先に身に着けてほしいな、と個人的には思うわけです。

こどもちゃれんじをやっていると、子どもも、そして大人も、「かーしーて、には、どーうーぞ、が正しい」という行動パターンを先に学んでしまって、「親としては『今は貸せない』と言った我が子の対応が悪いとは思っていないのだけれど、対外的にここは相手のお子さん(及び親御さん)に対して、『すみませんー、コラ○○ちゃん、どうぞでしょー』と言って子どもからオモチャを取り上げなければならない」という状況が発生してしまうことがあるわけです。幼稚園入学前にこどもちゃれんじをやっている方がそりゃあ多いので、余計にこの考えがスタンダートみたいになっているのかも。

育児の専門でも何でもありませぬが、小さい子どもだってそれなりに社会を持っていて、親が何も言わなければ、飽きたり相手に悪いかなと思って貸せそうだったら(あるいは貸さないことによって生じる不利益(友達に嫌われちゃうとか)が、自分が所有して遊び続けるという利益を上回れば)貸すし、借りれなければどこかで気持ちを切り替えて別のことで遊ぶということを、他の子との関わりの中で、その子なりのスピードで自然と学んでいくものだと思うのです。それをあまりに早い時期に「正しい対応は、こう」と親・子双方に刷り込んでしまうのは(刷り込む気はもちろんないのだと思うのですが)、親にも子にもいらぬ縛り付けを作っている気がしないでもないのです。

と、えらくネガティブなこと書きましたが、あくまでこの「かーしーてー」問題はこどもちゃれんじのごく一部についての個人的な考えで、全体的には子どものツボを本当にうまくとらえた素敵な教材だと思います。我が家もちゃれんじを続けていて、子どもは毎回教材が届くのを楽しみにしています。年長児になると、時計の読み方やひらがなの書き方など勉強の要素も増えてきて、私としては本人が止めたいと言い出すまでは続けるつもりです。いわゆる勉強をメインに学ばせたい時には向かない気がしますが、世の中のルールや小さい子をかわいがる方法、好奇心を育てるといった総合的な力を身につけさせたい時にはオススメです。

年齢と共に教材を変えるのも良いかも

幼稚園入園までは圧倒的にこどもちゃれんじを使っているママ友が私の周りでは多かったですが、小学校入学を見据えて公文やSAPIXなど、より勉強を主軸に置いた教材に切り替える方が増えてきました。どこの教材であっても、大体はお試し期間や体験教材を設けているので、子どもの興味関心に合わせて問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。