合否はともあれ、ネイル検定が終わってほっと一安心の青海でございます。いやー、思っていた以上に他人様にモデルを頼まなければいけない試験って大変でした。これに比べると一般的な筆記試験のような「とりあえず自分ががんばればオッケー」という試験は気楽ですね。
試験の記憶が薄れないうちに、ネイル検定の記事を書き残しておこうと思います。ネイル検定3級は、ネイリストになりたい方のみならず、美容学校の生徒さんなども受験されているとのこと。何か一つでもお役に立つ情報があれば幸いです!
Contents
ネイル検定とは
正式名称はネイリスト技能検定試験といい、JNECという団体が主催している民間の資格試験になります。今のところネイリストになるための公的資格試験はなく、ネイルに関する資格は他にもありますが、こちらの検定がネイル業界では最もポピュラーで、ネイルサロンにお勤めする場合は「ネイリスト技能検定2級を所持していること」と募集要項に書いてあったりします。
3級は基本的な知識と技術が備わっているかをチェックする試験です。合格率は80%と高めですが、ネットを見ていると意外と「落ちた」という情報が散見されるので、結果が出るまでガクブルでございます…。
ネイル検定3級の勉強方法は?
ネイルの学校に通ったり、通信講座で学ぶ方法があります。私はヒューマンアカデミーの通信のネイル講座に申し込みました。
私が3級を取得しようと思った経緯や通信講座の詳細についてはこちらをどうぞ。
ネイル検定3級は独学でも学べる?
上の記事でも書いているのですが、3級であれば学校や通信講座に申し込まず、独学で勉強を進めることも可能だと思います。ネイルが趣味で、3級だけ挑戦してみたいという方もいらっしゃるかもしれないので、独学の場合に必要だと思われる道具を紹介します。
ネイル検定3級の受験に必要なもの
JNECの試験要綱に、写真付きでわかりやすく必要な道具が書かれているので、そちらを参照されるのが一番間違いがないかと思います。私が3級受験のために用意したのは以下の道具です。
・消毒剤(消毒用エタノール)
★消毒剤入れ(ダイソーにエタノール用の霧吹きタイプの容器が売っていました)
★ウェットステリライザー(消毒用エタノールで変質しない、ガラス製のコップで代用できるかと思います。ニッパーなどを立てておくのに使います)
★ファイル立て(爪を削る時に使うファイルを立てておくもの。100均のペン立てなどでOKです)
・コットン
★コットン入れ(蓋付のもの)
・ポリッシュリムーバー
・ポリッシュリムーバー入れ(プッシュ式で出てくるものが時短になるのでオススメ)
・ダストブラシ(爪を削ったあとの細かい粉をはらうブラシ)
★液体ソープ
・キューティクルクリームorリムーバー(爪の周りの皮膚をやわらかくするものです)
・プレプライマー(マニュキアのもちを良くするため、爪から油分や水分を取るもの)
・ベースコート
・ポリッシュ(マニュキア)
・トップコート
★フィンガーボール(お湯を入れて指をひたす用です。小さなステンレスボウルなどでも代用できるかと)
★トレイ(机に直置きNGの道具が多いので、道具が全部収まるものを。一般的にはタオルとネイルブラシを置く小さなものと、その他の道具を置く大きなものをそれぞれ1つ。100均にいろいろあります)
★水入れ(ケア用とアート用で2つ。小さいカップなどなんでもOK)
・ネイルブラシ(フィンガーボールでネイルを洗うためのもの)
★ガーゼ(使い捨てのガーゼでもOK、赤ちゃんの沐浴に使うハンドサイズのガーゼでも大丈夫。手のひらに収まるサイズのものを選んでください)
★ハンドタオル(フィンガーボールからあげた指先を拭くためのもの)
★ゴミ袋/ゴミ袋をテーブルに張り付けるテープ
・携帯用ポット(お湯を会場に持っていくので保温できる水筒が必要です)
★アームレスト(バスタオルで代用可)
★ペーパータオル(キッチンペーパーでも大丈夫)
★ウッドスティック
★ピンセット(なくてもOKですが、コットンの毛などがネイルについてしまった時にあると便利)
・ニッパー(爪の周りの無駄な甘皮を処理するのに使うハサミです)
・メタルプッシャー(甘皮を押し上げるのに使います)
・アートを描くためのアクリル絵の具
・アートを描くための筆
・ペーパーパレット(アクリル絵の具を出すための紙)
★(時短のために必要であれば)絵の具を出しておける蓋付のパレット(蓋つきのプラスチックケースでも代用可。後述します)
・これらの道具を入れて運ぶためのバッグ
★をつけたのは、個人的に100均でもそろえられるかなーと思うものです。安く済むならそれに越したことはないですもんね。
検定では使わないけれど、練習で必要になると思われるものがコチラ。
・ハンド君(ネイルチップをつけて練習するための手の模型)
★グルーガン(ネイルチップをハンド君につけるための接着剤)
★ネイルチップ
・ネイルカッター(ネイルチップをカットするのに使う)
・シャイナー(ネイルの表面を磨くもの。検定の事前塗りの時や、ウッドスティックの仕込みにも使えます。後述します)
検定の流れやテクニックについては公式のDVDが出ているので、こちらが参考になるかと思います。
検定には筆記試験もあるのですが、公式問題集からしか出ないので、こちらを買ってひたすら練習すれば大丈夫。慣れれば1回分を10分程度で解けるようになる程度には簡単なので、筆記についてはあまり心配しなくてもいいかも。
検定にオススメの道具は?
私は道具付きの通信講座に申し込んだのでそのままでも受験はできたのですが、やっぱり使っているうちにちょっと良いものが欲しくなったり、自分にあっている道具というのがあったりして、結局いくつか買い足すことになりました。「使いやすさ」というのは個人によって違うのですが、参考までに私が使用していたものをご紹介します。
コットン
何でもいいかと思いきや、意外と何でも良くないのがコットン。毛が飛び散りやすいものを使うと、ささくれや塗布したポリッシュに毛がついてしまい、仕上がりが汚くなってしまします。
検定は最初塗布済のポリッシュをおとすところからスタートするのですが、コットンボールを作ってオフしたい方にはカットメンがオススメ。
ほどよい大きさで、綿の表面がけば立ちにくく加工されているので、お好みの大きさにちぎったあとにけば立ちにくく加工してある側でくるむと、使いやすいコットンボールができます。
コットンボールで落とす方がプロっぽいんですが、私はあまり得意でなく(´・ω・`)結局普通のコットンをバンバン使い捨てる方で対応しました。オススメは青いパッケージのシルコット。
キャッチコピー通り毛羽立ちにくく、お値段も手頃で、マツモトキヨシやらスーパーやらでも手に入りやすく、使い勝手が最高でした。
ポリッシュリムーバー
通常使うものなら爪を労われる優しい成分のものが良いんでしょうが、あいにく検定では時間との戦いなので、爪にダメージを食らうことを承知でアセトン入りのリムーバーの利用をオススメします。私が使っていたのはスペースネイルのポリッシュリムーバーです。オフが苦手だったのですが、こちらのリムーバーにしてからは落としやすくなりました!
ポリッシュリムーバー入れ(メンダ)
ポンプ式でなくとも受験要項に反してはいないのですが、プッシュ式の方がはるかに時短になるので、ちょっとお高いですがメンダのポンプをオススメ。ストッパー(ロック)付きの方が、移動の時に中に入れたリムーバーがこぼれにくいです。試験が始まると皆最初にリムーバーを出すので、試験会場が一斉に「カチャカチャカチャカチャ!」という音に包まれます(;´∀`)
キューティクルクリーム
キューティクルリムーバーの方がキューティクルは取りやすいのですが、仕上がりがパサパサになってしまうので、検定ではクリームを利用した方が仕上がりがキレイです。評判が良いのはジェシカのクリーム。私もこちらを使いました。
ポリッシュ
ポリッシュでどのメーカーを使うのが良いかという悩ましい問題については、好みもあるし、モデルさんの爪の大きさにもよるかなぁと思っています。私もいろいろジプシーしたので、使ってみた感想を以下に書いておきます。
■シャレドワ
検定キットに入っていたシャレドワ。ハケの大きさも小ぶりで塗りにくいということもなかったのですが、どうも私には塗りムラを起こしてしまいやすく相性がイマイチだったため、使用を断念。比較的どの大きさの爪のモデルさんにも使いやすいと思います。
■OPI
ネイルサロンで人気のOPI。乾くのも早いし良かったのですが、私はモデルさんの爪が小さ目で、OPIのやや大き目のハケだと塗りにくかったのでこちらも断念。爪が大き目のモデルさんの時には良いかと。
■バブルノン
最終的に私はベースコートからトップまで、このバブルノンでそろえました。他のポリッシュでは色ムラがなかなか解消できなかったのですが、こちらを使ってみたところあっさりキレイに塗れたということもあり、相性が良かったのだと思います。ハケも小ぶりで、ドロっとしにくく、バブルノンという名の通りバブルが出にくいという安心感もありました。新しい商品だからなのか、ネイルパートナーでしか売っていないような気も。
何種類か試してみて、自分の塗り方とモデルさんの爪にあったポリッシュにすると検定で時間短縮ができると思います。赤ポリッシュはすぐドロっとしやすいので、メーカーが決まったら何本かまとめて買っておくといいですよ。私は練習用と本番用で5本くらい買いました(・∀・)
トップコート
アートのない指はポリッシュと同じバブルノンのトップコートを使ったのですが、アートの指だけはセシェのトップコートを使いました。バブルノンだと下の赤をアートの上に引っ張ってしまったり、アートがにじんだりすることがあったので…。余裕をもって乾かす時間があれば大丈夫なのですが、当日駆け込み終了になることも考えて、速乾性で使いやすいという呼び声の高かったセシェを使いました。もったりしていて、たっぷりめに塗るとジェルっぽい仕上がりになります。
ただもったりし過ぎていてハケが細いので、他の指にまで使おうとするとムラが出そうだったので、アートなしはバブルノン+アート指はセシェ、という合わせ技にしました。
ウッドスティック
折れたりしなければどこのでも構わないと思うのですが、仕込み(ウッドスティックを削って薄くする)のはしっかりしておいた方が良いです。仕込み方はこちらの動画などをご参考に。
薄くしたウッドスティックの先を、さらにシャイナー(爪を磨くもの)で表面ツルツルにしておくと、巻いたコットンがするっと取れて、検定の時にもモタモタせずにすみますよ。
アート筆
アートの題材は「フラワー」でしたが、キャムロンプロの100/0一本で描きました。細かい部分も描きやすく、値段もお安くて良い商品だと思います。
絵の具パレット
アートを描き始める時に絵の具をペーパーパレットに出し始める方が多いのかと思うのですが、何色もパレットに出す時間が惜しい場合には、事前準備の時に絵の具も準備しておくという方法があります。そのまま出すとアートの頃には乾いてしまうので、スポンジと蓋がついている容器にペーパーパレットをひいて使っていました。
濡れたスポンジの上にペーパーパレットを置いただけだと、先から丸まってしまうことがあるので、スポンジより一回り大きめのペーパーパレットを用意して、余った紙の端をスポンジの下に折り込むようにして使うと、丸まらず便利です。
ハンド君
モデルさんでいっぱい練習できる方はいいのですが、そうではないという方はトレーニングハンド(ハンド君)は両手分あった方が、本番のイメージ練習がしやすくて良いと思います。グルーガンを使ったチップのつけ方についてはこちらの記事をどうぞ。
お気に入りの道具をそろえよう!
3級受験時にサロンで使うような高級品を取りそろえる必要は必ずしもないと思いますが、使いやすい道具の方がミスも減って時短になるので、可能な範囲でいろいろなものを試してみると良いと思います。
道具編はここまで!次回は私の練習方法や当日の流れなどを紹介する予定です。ではでは~。