難しいことは何もわからない主婦が株で利益を出す方法



私青海は趣味で株を少々たしなんでおりまして、今のところ+10%~20%前後くらいで運用をすることができています。2016年の6月からスタートしたので、ほぼ1年が経ちました。日経平均株価でみても前年比+3%ほどなので、上り調子のところにうまくのれた感じはあります。

1年やっておりますが、ちゃんと理解しているのは株主優待の仕組みくらいで、株価チャートの見方とか、株価指標(PER、PBR、ROEとか)は何ぞやとか、企業の財務状況の読み解き方とか、なんか知っとかなきゃいけないんだろうなーくらいで全然わかってない。いえ、勉強しようとはしたんです……初心者向けの指南書を読んだり、会社四季報(会社の業績予想などをコンパクトにまとめた本)を買ったり(3回ほど買った)してみたものの、脳みそが基本的にポンコツなのであんまりちゃんと入らない。ダイヤモンドZAiの桐谷広人さん(株主優待生活で高名な方です)の特集を読んでウキウキしてるレベルから全然成長せず(;´・ω・)

↓株初心者で株主優待好きならダイヤモンドZAiは読みやすいのでオススメ。

ダイヤモンドZAI(ザイ) 2017年 07 月号 (高配当・高成長・株主優待狙いの5万円株を大研究!)

それでもマイナスにせずに一応含み益を出せているので、「何もよくわからないなりに、こんな買い方をしています」というのをご紹介したいと覆います。

株を始めるときの注意点

余剰資金で始めましょう

株の話をする前に絶対しておかねばならないのは、「株は絶対に余剰資金でやること」です。マイナスになる可能性も非常に高いので、生活に必要なお金で博打的にやってはなりません。2013年にオリックス銀行が調査したところによると、30代妻のへそくりの平均金額は120万円強だそうですが、株をスタートするならこのへそくりで始めましょう。額の裏からそっと取り出して証券会社に振り込みましょう(今どき額の裏に現金置く人もいないでしょうか)。

株に関してはいろいろな「もうけ話」が転がっていますが、決めるのは「あなた次第!」。ひとの言うことをうのみにせず(もちろん私のこの記事も参考程度にとどめ)、自己責任ということを肝に銘じつつ楽しみましょう!

数万円の株から始めましょう

誰しも最初の株の売買はドキドキするものです。いきなり最初から「マクドナルドの優待欲しいから買っちゃえ☆」なんてことはせず、数万円~10万円くらいの少額で買える株からいきましょう。普通の買い物なら数万円ってすごい額です。

株価が下落するとハラハラしてお腹が痛くなっちゃうという私のような方は、「まぁいっか、下落しても優待もらえるし」と思える株主優待株を最初に買ってみるというのもおすすめです。

5万円ほどで買えて、ネームバリューもほどほどあって、かつ株主優待ももらえるという銘柄でいくと、次のようなものがあります。

シダックス(4837)

カラオケのチェーン店です。カラオケ店ですが、元々レストラン事業をやっていた会社さんで現在は学校給食なども手がけているためか、ごはんも安くておいしいです。うちの両親は平日に個室ランチをするのだといってシダックスへ行くほどです。

100株を買って今の値段が4万円ほど。株主優待として、年に1回540円のカラオケ割引券が5枚もらえます。これだけで2,700円分もお得なので、シダックスによく行くという方におすすめ。

ヤマダ電機(9831)

言わずと知れた家電量販店大手です。株価は100株買って5万円ほど。業績もわりと手堅いので、株価も上昇傾向にあります。

株主優待として年に6枚、500円分の割引券がもらえますが、長期保有(ずっとその株を持ち続けること)をするともっとお得になります。1年以上の保有で割引券が年+4枚、2年以上の保有で年+5枚になるので、2年持つと年間で5,500円分の割引券がもらえることになります。

電化製品だけでなく、生活用品や薬も買えるので、ヤマダ電機がご近所にあるという方には大いにおすすめできる株です。

株に関する本を1冊読みましょう

結果的に「よくわかんない」で終わってもいいので、株に関する本を1冊は読んでおいたほうが良いと思います。というのも、株には特有の「専門用語」がいくつかあって、それが全くわからないと注文画面の時点でもう心が折れるからです。

初心者向けで、株の買い方とか具体的な方法について網羅的に書いてあるもの(株取引の精神みたいな本はあまり役立たない)を1冊買って、専門用語が何かはわからなくても、「この用語どこかで見た」というレベルになっておいたほうが、株を選ぶときもスムースになります。

私が読んだ中で一番わかりやすかったのは、こちらの「いちばんカンタン!株の超入門書」です。証券会社に口座を開設するときの、申込用紙の書き方までのっているので、この本に従えば知識ゼロでも株が買えるようになります。

いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版

上の本は、SBI証券という証券会社を例に口座開設の方法や株の購入方法を説明しているので、合わせてSBI証券の口座を開いておくとわかりやすいです。私もSBI証券をメインの証券会社として使っていますが、スマホアプリも利用しやすいので初心者向けかと。

■SBI証券

株をどのようにして買ったのか

さて、では私がどのように銘柄を選んだかというと、ニュースを見て買う銘柄を決めていました。基本的に中長期的に保有する予定のある方向けなので、デイトレードみたいに何度も売り買いする方には向いていないということをご承知おきを。

「株価が下がりました!」ってニュースが言っているときに買う

私の株を買うときの一番のソースがニュースです。それも別に日経新聞とかじゃなくて、フツーのTVやヤフーニュースとかが大事な情報源です。

例えば、去年はイギリスのEU離脱や、トランプさんが大統領選で勝利したときに、日本の株価は全体的にがくっと落ち込みました。イギリスと関係があるのかないのかよくわからない企業の株価まで下落しました

そういう「つられ下がり」をしてしまった企業は、当然後ほど「いやいや業績も別に悪くなかったしね!なんかうっかり下がっちゃったけど、じりじり元の値段に戻るよ!」と株価が適正価格まで戻ります。そんなわけで、私は一瞬下がったときを狙って、欲しいなーと目をつけていた株を買うようにしていました。

例えば、去年のEU離脱のニュースが流れたのが2016年の6月で、国民投票でEU離脱が決定した直後の24日には、日経平均株価は過去8番目となる下げ幅、1286円33銭を記録しています。で、私はこの24日にずっと欲しいなと思っていたスターフライヤー(9206)の株を買いました。

スターフライヤーは北九州を拠点とする航空会社です。国内の路線しか持っていないので、イギリスがEUを離脱したからといって大きな影響はないはずですが、日経平均株価が下がるのと連動するように、がっくりと株価は落ち込んでいました。

その時1株2,650円で取得した株は、今や1株3,480円にまで値上がりしています。株主優待もあり、100株買うと片道1区間搭乗時大人普通運賃の50%割引になる優待券を、年に6枚ももらうことができます。金券ショップに売ると1枚1,500円ほどで買い取ってもらえるので無駄もありません。

このときニュースでは、「株が下がった大変だ大変だ」とお祭り騒ぎでした。イギリスのEU離脱やトランプさんほどのインパクトがあるときは多くはないかもしれませんが、何らかの事情で株価が全体的に下がってしまうことはたびたびあります。そういう機会をじっくり待って買うと、あまり細かい指標などはわからなくても、株が比較的安価なときに手に入れやすいと思います。

もうひとつ、ニュースを見て買ったのが湖池屋(2226)です。お菓子屋さんですね。

覚えておいででしょうか、2017年の4月に「ポテトショック」なる「イモが不作でポテチが作れねぇ!」とニュースになったことを。このとき業績悪化をおそれ、カルビーなどのポテトチップス販売会社の株価がひゅーんと落ちてしまいました。湖池屋さんもポテトチップスを扱っているので、同様に株価が下がったのです。

このニュースをみて私は思いました。「いや、そりゃ今期の業績は下がるかもしんないけど、イモがずっと不作ってことはないだろう」と。いつかは不作じゃなくなって、業績も元に戻るでしょうと。そこで私は4月13日に湖池屋さんの株を買いました。1株4,270円でした

その株は今や1株4,985円まで株価が戻ってきています。同じように考えた投資家の方が多かったのでしょうね。

こんな感じで、私は一般的なニュースを見て、「株価が下がっています」とニュースが言ったときに株を買っています。

のちにニュースが出そうな株を買う

株価は、もちろん会社の業績も大切ですが、「投資家がどう思うか」というのに左右されやすいものです。良いニュースが出れば株価は上がりますし、悪いニュースが出れば下がります。

そこで私は「数か月後~何年か後には、良いニュースが見込めそうな株」を買うようにしています。

例えばオリエンタルランド(4661)。夢の国、ディズニーランドを運営している会社です。

オリエンタルランドはすごくわかりやすくて、ディズニーリゾートに新アトラクションができたり、その予定が発表されたりすると、株価が上昇する傾向があります。しかも大体「新アトラクションの予定を発表!」とTVなどで大々的にニュースになります。

「ディズニーの入園者数がちょっと減りました……」みたいな、やや残念なニュースが出て株価が下がったときに購入し、「新アトラクションオープン!長蛇の列!」のような明るいニュースが出て株価が上がったときに売りぬけば、利益になりやすいといえるかと。

オリエンタルランドの開発計画は公表されているので、一時的に下がったとしても、「そこまで待てば上がるんじゃない?」という見通しを立てることができます。もちろん、開発予定はあくまで「予定」なので、思った通りになるとは限りませんが、「いつ上がるか全く展望が読めない」という株を買うよりは、目途がたてやすいかと思います。

もうひとつ、私が買っているのがJR東日本(9020)です。2020年までに山手線の田町駅から品川駅の間に、新駅を作ると発表しています。新駅ができたら株価も盛り上がりそう、ということで、こちらも取得しています。

いろいろな買う「指標」があっていい

がっつり会社の業績や株価指標を分析して買われている方から見れば、なんとも素人くさい買い方のような気がしますが(いえ素人ではあるのですが)、「細かいことはよくわからぬ」方向けに、こういう買い方もあるよ!という選択肢の1つということで、私のやり方をご紹介しました。

もちろん、株主優待を重視して買うのも良いし、配当(企業が利益の一部を株主に還元してくれるお金のこと)が高いところを狙うのも良いし、「この会社好きだから買っちゃう!」という愛で決めても良いし、いろいろな買い方があって良いのだと思います。

株に興味があるという方は、まずは小さな額で、身近な会社のものを買うというのが良いと思います。また、短期でもうけようとせず、長期で保有して、「上がったらそのときに売ろう」というゆったりとした気持ちで取り組みましょう。そのため、くりかえしになりますが、株は余剰資金(またの名をへそくり)で行うようにしましょうね(*´▽`*)