子どもの学費、どう貯める?わが家はソニー生命のドル建て終身保険に入りました



子どもの教育には金がかかる。

ということを、長女が幼稚園に入ったあたりから実感している青海です。

お仕事で知育記事を書かせて頂いている関係もあり(Chiik!で書かせて頂いております、よろしくお願いいたします!)、個人的な興味もあり、プレジデントとか教育本とか読むわけですが、そしてそこには「お金をかけなくても名門校へ合格!」といった体験記もあふれているわけですが、しかしながら経済学的観点からいくと、やっぱりお金をかけられた子の方が圧倒的に学力や職業収入が高いという現実がございます。

個人的に勉強になったのがこちらの雑誌たち。おもしろかったのであってわが家で実践できるとは言ってない

プレジデントFamilyは基本富裕層向けの雑誌ゆえ、ときどき「私、医師免許が不要なことは一切やらない主義なので。子どもの教育は全てプロにお任せしました」みたいな、「このインタビューを読んで何をどう参考にすれば良いのか」と戸惑いすぎる記事があって楽しいです。


プレジデントBaby(2017完全保存版) 0歳からの知育大百科 (プレジデントムック)


小学生からの知育大百科(2017完全保存版) (プレジデントムック)


プレジデントFamily (ファミリー)2017年 1月号 [雑誌]【電子書籍】[ プレジデントFamily編集部 ]

経済学的な現実を知りたい方にはこちらがオススメ。


「学力」の経済学 [ 中室牧子 ]

潤沢に資金をつぎこめるまではいかなくても、「最低限のお金」は備えておきたいと思うのが親心です。そこでわが家では、学資保険と終身保険で未来に備えることにしました。

学費と言えば学資保険!…というわけでもない


6年くらい前、長女の学資保険に入りました。お金について調べたり考えたりする余裕などなく、「とにかく子どもが産まれたら学資保険なるものをかけて強制的に貯金をするものだ」くらいにしか考えていませんでした。

当時は共働き会社員で夫婦共に若く、「貯金しなくちゃ」という意識も希薄でしたし、6年前はまだ学資保険の返戻率も元気なときでした。なので結果として、学資保険に入って良かったと思っています。

ちなみにわが家が当時加入したのはアフラックの学資保険です。

加入当時は申し込み内容によっては返戻率120%くらいあって良かったのですが、今は100%切ってしまうようで……。マイナスになってしまうようでは、学資保険で蓄える意味がほぼありません。

今円建てで唯一返戻率を比較的高く保っているのは、ソニー生命くらいでしょうか。なので円建ての学資保険をお探しでしたらソニー生命をおすすめします。

ソニー生命に問い合わせしたらドル建て終身はどうかと勧められる

長女だけ保険があって次女はノー準備というのもかわいそうだったので、とりあえず返戻率が良かったソニー生命に問い合わせをしました。ソニー生命の学資保険は申し込みにあたって面談必須なのですが、イケメンの30代のお兄さんが来てくれました。イケメンでした(大事なことなので二度言いました)。

基本的にはいきなり保険加入の話にはならず、ライフプランの設計から入ります。こちらの財産状況を聞き出してどの程度の保険を勧めるか考える、という会社側の思惑は当然あるわけですが、ライフスタイルに沿ったプランを提案して顧客満足度を高めたいという思いもございましょう。

ライプランの設計から契約まで3回ほど面談がありました。めんどくさっ、と思う方は「ライフプランいらないので契約だけさせて」と言えばそうしてくれると思いますが、「老後はどこでどんな生活をしたいですか」「子どもにはどんな勉強をしてほしいですか」といったヒアリングを通じて、自分がどんな人生をおくりたいのかを見直すきっかけにはなるので、興味があればやってもらうのも良いかもしれません。

で、最初は円建ての学資保険に申し込むつもりだったのですが、「利率とお金の柔軟性を考えて、米ドル建ての終身保険で備えるのはいかが」と勧められました。

米ドル建ての終身保険ってなんぞや

特徴をまとめると、次のような感じです。

・円ではなく米ドルで運用
・保険金や解約返戻金は円でもらうかドルでもらうか選べる
・円でもらうときは為替手数料がかかる
・学資保険と違ってお金をもらう時期(解約する時期)は自分で選べる
・米ドル運用なので返戻率が円建て学資保険よりちょっと良い

米ドル建て終身保険にした理由

理由の1つは単純に返戻率が良かったからです。

契約内容にもよるのですが、わが家はほぼ同条件(払込期間とか月額の支払額とか)で学資保険と終身保険の見積もりを出してもらったところ、次女が17歳になったとき、円建ての学資保険だと返戻率は100%、ドル建ての終身保険だと104%ほどでした。額にすればさほど大きい違いではないですが、まぁ良いにこしたことはありません。

それから、学資保険はお金が戻ってくる時期が決まっていますが(数回に分けたり、一括でもらったりと最初に決めることはできます)、終身保険は決まりがありません。子どもの進学が決まったとき、手持ちの資産に余裕があるようであれば解約をせずにそのまま預け続け、自分たちの老後資金として活用することもできます。もちろん長く預ければ返戻率も高くなります。その点で終身保険は学資保険に比べると柔軟性があります。

また、米ドル建てなので、解約時に米ドルが強ければそれだけ円としてもらえる金額も大きくなります。わが家は外貨での資産を一切持っていなかったので(仮想通貨は持ってるけど)、リスクヘッジにもなるかなという点が決め手になりました。

ただ、似たような米ドル建て終身保険なら、メットライフ生命のドルスマートの方が、年3%の利率保証があるし、運用がうまくいけば上振れる可能性もあるしで、返戻率重視ならこちらの方が良いかもしれません。夫ではなく私の方でもし終身保険をかけるならこっちかなーと現在考え中。

あとは、うっかり死んでしもうたときの保険金額は圧倒的に終身保険が強いです。学資保険はその後の払い込みが不要になるだけです。

もちろんデメリットもある

為替変動によって月々払い込む額が変わるので、それが怖いという方は向いていない保険です。

また、受け取りのときも為替変動が影響するので、場合によっては円でもらうと元本割れする可能性もあります。

円でもらうときは為替手数料もかかります(ただソニー生命は今のところ為替手数料は1ドルにつき0.01円(1銭)なので、お安い方のようです)。

そして、学資保険にもいえることですが、入って数年とかで解約しちゃうと、確実に元本割れします。

あとはまぁ、単純にお金を増やしたいだけなら投資にお金を回した方が良いという話もありましょう。ただ「保険」に求めるのは、お金を増やすことよりは「万が一に備えたい」という部分なので、これは目的によりけりかも。

目的に合わせて学資の備え方を考える

そんなわけなので、子どもの学費にと米ドル建て終身保険を選ぶのに向いているのは、次のような方ではないかと思います。

・天に召されてしまった場合が心配(持ち家がない、他に死亡保険をかけていない、今の時点で十分な貯蓄がないなど)
・外貨を多少持っておきたいが運用は面倒だ
・子どもの進学時に絶対お金が必要かどうか今の時点では結構不透明
・毎月の支払額が変動しても、少々のことなら気にしない
・少なくとも返戻率がプラスになるまでは払い続けられる気がしている

逆に言えば、上の条件にあんまりあてはまらない方は別の方法で学費を貯めた方が良いかもしれません。

必要最小限のものは用意できたと言えそうですが、天井なしの教育費、これから子どもたちが大きくなるにつれて、出費も大きくなっていくだろうと容易に予想されます。

一番シンプルかつ有効な対策は稼ぎを増やすことだろうとは思うわけで、トーチャンカーチャンはがんばって労働に勤しみたいと思います……!