[ライター]話題の【ネイティブ広告ハンドブック】を読んでみたので、ライター業に必読かどうか考えてみるよ!



pak105191150_tp_v

寒すぎて寒すぎてがまんできず、本日とうとう家のヒーターに火を入れた青海でございます。11月上旬にヒーターを入れるなんて、何かに負けた気分になるのは九州育ちのいなかっぺだからでしょうか。都会育ちの長女はヒーターの正面に陣取り、「幸せ~(*´▽`*)」と嬉しそうではありましたが。

ネイティブ広告ハンドブックの話題が盛り上がっている模様

ライターのヨッピーさんのtweetを中心に話題になっていた「ネイティブ広告ハンドブック」。

https://twitter.com/yoppymodel/status/796535875400302592

「ライターは読むべき!」という声も多いようなので、元IT企業の広告担当者として興味もあり、全文読んでみました。完全に私個人の目線ですが、ライター業に関係のありそうな部分と感想をまとめておこうと思います。

↓こちらからネイティブ広告ハンドブックのPDF版を読むことができます。
http://www.jiaa.org/download/JIAA_nativead_handbook.pdf

↓岡田ぱみゅぱみゅZ女子組さんがシンプルに完訳してくださっていました。「読むの大変そう」と思われた方はこちらへ。
https://note.mu/kettansai/n/n011ea6172bc4

ネイティブ広告ハンドブックって?

ネイティブ広告ハンドブックは、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)という社団法人から発行されています。JIAAはインターネット広告の健全な発展のため、ガイドラインを策定したり調査研究などを行っています。会員社数は2016年10月時点で228社、朝日新聞社や集英社といった新聞社や出版社、ヤフーを始めとするIT企業など、多くの大手企業が会員になっています。

そのJIAAが活動の一環として行っているのがネイティブ広告に関する研究です。ネイティブ広告とはなんぞや、ということですが、これもネイティブ広告ハンドブックの中に書いてありました。ざっくり言うと「ユーザーが訪れたメディア/コンテンツにマッチしていて、ユーザーが邪魔だなぁと感じない広告」ということになるでしょうか。

ただこの「ネイティブ広告」は、記事広告やタイアップ広告と同じものだと勘違いされたり、ガイドラインを無視した広告が作られて問題になったりしているという現状があります。そのためこのハンドブックには、ネイティブ広告についての定義や注意点をまとめて、業界全体で共有できるようにしています。

ネイティブ「広告」っていう名前がややこしさを誘っているのだと思うのですが、ネイティブ広告は「記事広告」のような具体的なフォーマットのことではありません。「ユーザーが邪魔と感じない広告スタイル全般」のことを指すと思ってもらえるとわかりやすいでしょうか。「ネイティブ広告」という概念の下に、その概念を実践する具体的な手段として「記事広告」などがある、という感じです。

ライターも読むべきなの…?

初心者ウェブライターの私個人の意見としては、「原文を全部読む必要はないかも…」という感じです。基本的に広告業界関係者向けのガイドラインで広告の用語がたくさん出てくるし、細かい広告フォーマットの話などライター業には直接には関係しない話も載っているので。

ライターさんも読むべきだと言われている理由のひとつとしては、今後この「ネイティブ広告の記事を書いてください」という仕事が増えそうだから、ということなのだと思います。記事を書く上で広告というものの背景や理論を知っておくことは悪いことではないと思うので、上の岡田ぱみゅぱみゅさんの完訳など、読みやすくまとめてくださっている記事に目を通してみるのはいかがでしょうか。

ライターさん向けにハンドブックの内容から学ぶことをまとめてみる

仮に私がネイティブ広告の記事を依頼されたとして、このハンドブックから学んでおこうとする内容は以下のようなものです。

・ネイティブ広告とはユーザーが訪れたメディア/コンテンツにマッチしていて、ユーザーがうざくない広告のことであるから、どの媒体に出す記事なのか、ユーザー層はどんな感じかちゃんと把握しておく。

・ネイティブ広告は、「広告」だけれども、ユーザーにとって有意義なコンテンツでなければならないので、ただの商品紹介や宣伝だけでは不十分。ただの広告文ではなく、ひとつの価値ある情報でなければならない。

・ネイティブ広告はユーザーに「この商品/サービス、欲しくなってきちゃったわー」という態度変容を促すことが目的。商品/サービスの理解や、好意度の向上に役立つような情報の入った記事、ユーザーが楽しめたりワクワクするような文章を書く。

・商品/サービスの認知のための記事なのか、話題性/拡散性を求めた記事なのかを意識する。

・ステマにならないよう、ちゃんと「広告ですよ」と表示する。

ユーザーのストレスにならないコンテンツが増えますように

広告業界にいた身でありながら、しょっちゅう「この広告うざっ!」と叫んでいる身としては、「ユーザーにとって不愉快でない、有意義な情報として受け入れられるネイティブ広告」が増えるのは嬉しいことで、もっと広告の配信システムが進化して、広告のスタイルも変わっていって、広告がユーザーに嫌われないようになるといいなぁと思っています。インターネット広告はまだまだ発展途上、広告業界は離れましたが、これからも興味を持って情報を追いかけたいと思っています。