
学生時代パニック障害と診断され、現在もちょっとした驚きから立ち直りにくい青海です。パニック障害というのはどういうもんかというと、唐突に強烈な不安感に襲われて、脈が速くなったり発汗したり眩暈を起こしたりするという、まことに面倒な病気なのですよ。脳の機能の誤作動が原因らしいのですが、頼むよ、そんなとこで誤作動起こさんといてよ!って感じです。
当時投薬治療を数年続け、今現在は特に薬も飲んでいないのですが、体調が悪かったり睡眠不足だったりするとパニック発作に近い衝動を感じることはあります。そういう時は「ハイおーちーつーけ、おーちーつーけ、これは!脳の!誤作動だから~♪」と陽気に自己暗示をかけてみたり、トレンディエンジェルの頭を思い浮かべるなどして気をそらし、適宜乗り越えているという状態です。
で、そんな感じな時に妊婦になりまして、その上私は猛烈なつわり妊婦で、毎日体調は人生MAXかと思うほどすこぶる最悪でございました。案の定「ここで私が死んだらどうしよう。赤ちゃんに何かあったらどうしよう」という不安感がまとわりつき(時にその不安感が暴走し)、なかなかハードな妊娠期間でした。ちなみに第一子の時に一応産婦人科で相談したんですが、「ゆっくり休みとって、体調悪い時は無理しないでね~」と言われただけで、これといって素敵な解決策は提示されませんでした。ま、他に特に異常があるわけでもなかったし、産科の先生は精神科の専門じゃないし、そんなもんかなと思います。
投薬治療中の方は担当医の先生と、心配な方は専門医とのご相談をおすすめしますが、ご参考までに病院にいくほどではなかった私の妊娠期の乗り切り方をご紹介します。
とりあえず寝る
寝られる時はひたすら寝ておりました。「10か月…10か月だ…寝ていれば必ず時はすぎる…ぐぅ…」とまぁこんな感じで。眠りづわりが発症していて、眠れる環境があるならぜひ寝て欲しいです。ただ私は夜間あまりに目がさえていると不安が起きやすかったので、昼寝はそこそこ、夜に影響のない程度にしました。
仕事に行く
新しく始める必要は無論ないのですが、まだ仕事を続けている方であれば、仕事に行ってしまった方が気がまぎれるという場合があります。第一子の妊娠期、げーげー吐きながら会社にたどり着き、げーげー吐きながら仕事をしていて、身体に良かったのかというとあまり良くなかった気がしますが、ことパニック発作を忘れるという意味では職場にいた方が私は良かったです。
外出する
これはパニック症状の出方によるのですが、私は一人で部屋にいる時の方が「今ここで倒れたら誰も気づいてくれない」という不安が生じやすかったので、なるべく無理のない範囲で外出するようにしていました。「大丈夫、ここは日本だから倒れたらすぐ誰かが救急車呼んでくれる」と思うとちょっと安心でした。不安感をまぎらわすため、常に母子手帳を持って、ふせんで緊急連絡先も貼っておきました。当時4歳だった長女にもかーちゃんがもし倒れたら近くの大人に救急車呼んでくださいって言ってねと頼んでおきました。
貧血にならないようにする
ふらっとすると私はすぐパニックになるため、なるべく貧血にならないようサプリメントなどをとっていました。第一子、第二子ともばっちり貧血になってしまい鉄剤を処方されましたが、サプリメントの鉄剤もあるので、飲むときは念のためお医者さんに相談してみてください。赤ちゃんのためにも貧血は解消しておくに越したことはありません。
もっと大変そうな妊婦さんのブログを読む
ゲーゲーだしパニック発作苦しいし、自分が世界で一番辛いみたいな気分になるわけですが、世の中そんなことはないわけで、もっと大変でもっときっつい思いをしながら妊婦さんしてらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。私はブログで「双子妊娠してツワリひどすぎて入院してでも上にまだ小さい二人のお兄ちゃんお姉ちゃんがいて」とか、「早産の可能性があるからと病院のベッドに縛り付けられて、トイレ以外動けない」とか、壮絶なる妊娠期間をお過ごしの方のブログを読んでは、「いや、自分まだ大したことない」と己を鼓舞しておりました。うっかり「妊娠したけど超元気☆今日は焼き肉~♪」みたいなブログにたどり着いてしまい、打ちのめされることもありましたが(;´∀`)
すぐ緊急連絡先に電話できるようにしておく
上に書いたように、外出時に母子手帳を持っておく、緊急連絡先を貼っておく、というのもそうですが、私は「何かあったらすぐ病院に連絡できる」という状態を常に用意しておくことで、少し不安がまぎれました。家の冷蔵庫に緊急連絡先を貼り、スマホのICE(In Case of Emergencyの略で、緊急連絡先のこと。機種によって設定できるものとできないものがあるようです)にも病院と家族の連絡先を登録しておきました。
アメ、チョコレート、ガム、水を常に携帯する
これは別に妊娠期に限らないですが、私はパニック発作が起こりそうな時に口に何か放り込むと、ひどくなるのを避けられる傾向があるので、大阪のオバチャンのように小さなお菓子を持ち歩いていました。アメ・チョコ・ガムが三種の神器でしたが、気分によってグミだのフリスクだのも持っておりました。つわりで口の中に放り込めるものがその時々で違ったので、適宜お菓子袋の見直しを行っていました(・∀・)
湿布をはる
肩や腰の重さ、痛みから不安が出てしまうことがあったので、家に湿布を常備していました。湿布も薬の内容によっては妊娠期にオススメできないものもあるようなので、薬局で聞いてみてください。私はベーシックなサロンパス愛用者でした。
【第3類医薬品】サロンパスAe 140枚
アプリゲームにいそしむ
第二子の時は仕事がなく、つわりが猛烈にひどくてベッドから起き上がれない状態が続いたので、ひたすら気をまぎらわせるべくアプリゲームなどやっていました。本を読もうにも小さい文字は目をすべってしまい追えず、TVを観ようにも1時間ストーリーを追っていられない状態だったので、好きな時に立ち上げて好きな時にバイバイできるゲームはありがたかったです。無料のゲームもたくさんあるので、気に入りそうなものを入れてぽちぽち遊んでみましょう。
何かの参考になれば幸いです。蛇足になりますが、私、第一子を普通分娩、第二子を和痛分娩で産んでおります。第一子の時は陣痛中痛すぎてパニックが起きなかった(それどころじゃない)のに対し、和痛分娩の時は麻酔を背中に通す時や子宮口が開くまで、2・3回パニック発作に近い衝動があってちょっと辛かったです。つまり和痛分娩の方が余裕があったというわけなのですが、パニック発作の起きやすさだけを考えるとどっちが良かったんだか悩むところではあります。。ただどちらの産み方であっても病院にたどり着いてしまえば助産師さんやお医者さんがいらっしゃるので、リラックスして出産に臨んでくださいね!