TOEIC600点代の私が洋書を読むためのコツ!



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トランプ氏がアメリカの大統領になったというニュースを聞き、昨日は一瞬夢の中にいるのかとほっぺたをつねった青海です。イギリスのEU離脱といい、今年は「まさかそんなことに」ということが続いている気がします。

外交関係の方は頭が痛いかもしれないですが、考えてみればこれを機会に日本も自立した国を目指すべきなのかもしれませんね(`・ω・´)キリッとそれっぽいことを言いながら、乱高下する株価とにらめっこしております…。

語学力とは語彙力だ!洋書を手にとろう

さて、インドで武者修行を(否応なく)していた身ではありますが、私はお世辞にも英語ができる方ではありませぬ。「本日のテーマ」が決まっている英会話教室ならともかく、「日常会話」なるどこに話題が飛んでいくかわからない状態では、「?」マークを浮かべたまま日本人らしい微笑みを浮かべるのが精いっぱいです。

語学というのは、いろいろあれど基本は語彙力だと思うわけで、新しい単語を覚える練習をすれば良いのでしょうが、もはや単語帳と向き合うという学生らしいやり方では頭にも入らないし気力も続かない。

でもやっぱりTEDが字幕なしでわかるような人に憧れるし、辞書がなくてもインターネットの英語のニュースが読めるようになりたい!たいたい!とデモデモダッテな私に、英語に対して何ら不足を感じていない友人が一言アドバイスをくれました。「日本語だって語彙力を増やすには読書が一番だ!洋書を読め!」と。

洋書を読めっていうけど、何を読んだらいいのかいな

「そうか洋書か!」とすぐそういう情報に飛びつくタイプの私は、その足でハリーポッターの原作を買って帰ったわけですが(ありがち)、まぁこれが全然読み進められない…。数ページ読んだら眠くなる始末で、家の棚のすてきな飾りになりました。

「英語が難しすぎるからダメだったんだ!」と思った私は、子ども向けの絵本やらティーン向けの小説やらを今度は買ってみたわけですが、これがもうおもしろくなくて続かない。英語はなんとなくわかるけど、ストーリーが頭に入ってこない。

そこではたと気づいたわけです。…興味のない本じゃ、英語で読もうという気がまるで起きないというしごくまっとうなことに。

興味があるビジネス関連書籍を読んでみる

では興味があれば読めるのかしら、ということで最初に買ってみたのがSheryl SandbergのLean inでした。


Lean In: Women, Work, and the Will to Lead

日本でも少し話題になったのでご存知の方もいらっしゃるでしょうか。FacebookのCOOが書いた、女性の働き方や生き方についての指南書です。会社員だった私としては超絶興味津々、とても勉強になることがたくさん書いてあった…のですが、いかんせん私の英語力ではスラスラと読むに至らず、つっかえつっかえ読むのに段々と疲れてくる始末。目が文字の上をすべってしまい、英語が追えないこともありました。

うーんどうしたもんかと悩んでいた時、ふと父親が昔言っていたことを思い出しました。「自分の専門分野の研究書なら英語で読めるけど、物語は読めん」と。つまり本の背景知識が頭に入っていれば読めるけれど、そうじゃないものは読めないということだよなーと思い、私は外堀から埋めてみることにしたのです。

まずはAmazonのレビューを読んでみよう

アメリカのAmazonで検索すると、その本のレビューを読むことができます。そのレビューを読むと、「●●と書かれていたことに感動しました」とか「●●というやり方を私も実践してみようと思います」みたいなことが書かれていて、その本が何を訴えようとしていたのかを推察することができます。レビューだけでもストーリーの大枠を頭に入れることが可能です。

関連する動画があればそれも観てみよう

有名な著者の場合、本に関連したテーマでプレゼンテーションをしていたり、インタービューに答えたりしている動画が見つかる場合があります。Sheryl Sandbergの場合はTEDで女性リーダーに関する講演をしていました。

動画はダイナミックに情報が受け取れるので、筆者の主義主張を学ぶのに適していると思います。余談ですがこのプレゼンテーションでSherylが言っていた”Keep your foot on the gas pedal.”というセリフは、サラリーマン共働き時代の私に強く響きました。

日本語翻訳本があるならそれも読んじゃえ

有名書籍の場合は日本語翻訳が出ている場合があります。手っ取り早くそちらも読んでみました。


LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

これで(当たり前ですが)本の内容はおおよそ頭に入ったことになります。

再度原書に挑戦。目次だけは辞書を引いて単語を調べてみる

ここまで外堀を埋めてくると、わからない単語はもちろんそれなりにあるのですが、大枠が頭に入っているので、脳内で「多分こんな意味だろう」と補完しながら読み進めることができます。まずは目次にざっと目を通し、目次だけはわからない単語があったら調べてみます。大体において目次には大切な単語や言葉が書かれていることが多いからです。

1日に読む量は少な目に。でも毎日続けること

外堀を埋めた後ではありますが、英語の本を集中して読める時間には限りがあるので、1日20分とか10ページだとか、無理なく続けられる量を目標にして読み進めました。その代わり、平日は毎日読むことにしました。この時はわからない部分があっても読み飛ばしながら、「大枠がわかればいいや」くらいの気持ちで読みました。

ひとつの章を読み終えたら、もう一度読み直してみる

少しずつ読み進めて、ひとつの章が読み終わったら、再度その章を読むことにしていました。不思議なもので、別に単語を調べたわけでもないのに、二度目は比較的スムーズに内容が理解できることが多かったです。この時は気になれば単語を調べたりしていました。

ゆっくりだけれど着実に読めるように

このくらいのペースですと、大体3か月で1冊を読み終えるペースになります。のんびりではありますが、私レベルの英語力でも無理なく続けられる上、興味のあった分野の海外の情報を手に入れることができるようになります。続けているうちに英語にも慣れてきて、読むペースも徐々に上がってきました。

私のように英語力はソコソコだけども、洋書を読んでみたいという方もいらっしゃるかと思います。ポイントは興味のある分野の書籍を選ぶことと、いきなり最初から読もうとせず、外堀から埋めていくこと、焦って一気に読み進めようとしないことだと思っています。自己流のやり方ではありますが、同じような立場の方のご参考になれば幸いです。

ちなみにこちらのKelly McGonigalの本もおもしろかったのでオススメ!ダイエットが続かないのは私のせいじゃない、脳がそもそもそういう風にできてるんだもん!という言い訳を論理的に使えるようになります( *´艸`)


The Willpower Instinct: How Self-Control Works, Why It Matters, and What You Can Do to Get More of It

日本語版はこちら。


スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)